管理栄養士国家試験を一発合格する3つのポイントと5つの勉強法

管理栄養士の免許が欲しいけれど勉強のモチベーションを保つのは難しいですよね。

特に、働きながら、あるいは家事などで家庭を支えながら、勉強時間を確保するのは至難の業ですよね。

特に、年齢を重ねてくると、若い時より記憶力が低下してきていますので、あきらめがちになるものです。

どうすれば、限られた時間のなかで、効率よく、要領よく、学習できるのでしょうか?

この記事で、管理栄養士国家試験に合格するための勉強は、働きながらでも、何歳からでも、合格できるための勉強法をご紹介しますので、最後までご覧くださいね。

第38回(2024年)管理栄養士国家試験の合格率:新卒 vs. 既卒

管理栄養士国家試験は、年々難しくなってきています。

合格率は、以下のとおり前年度に比較して大きく低下しています。

・管理栄養士養成課程(新卒):80.4%(2023年:87.2%) 

・管理栄養士養成課程(既卒):7.8%(2023年:9.9%)

・栄養士養成課程(既卒):11.1%(2023年:16.0%)

このデータを見て、いかがですか?

ここで大切なのは、「私にはムリかも」とネガティブ思考に決してならないことです。

何度もつぶやいてください「私ならできる。」。

そう、あなたならできる。

管理栄養士国家試験の合格基準:看護師、薬剤師との比較

管理栄養士国家試験は、60%以上とれれば誰でも合格できる絶対評価です。

一方、看護師国家試験や薬剤師国家試験は、相対評価で合格基準は毎年変動します。

それだけでなく、全体の約30%を占める必須問題を看護師国家試験は80%以上、薬剤師国家試験は70%以上と別の基準も設定されているのです。

管理栄養士国家試験は、難易度は高い試験ですが、他の医療職国家試験と違って絶対評価なので、特別に高得点を取る必要はないのです。

そう、60%でよいでのです。

勉強する前のたった1つのおまじない

以下に示す5つの勉強法の前に、1つだけ実践してほしいことがあります。

それは、合格宣言を紙に書いて、それを目立つところに貼るのです。

おまじないのようですが、バカにはできません。

目標を書き出している人は、書き出さない人よりも、明らかに多くのことを成し遂げていることは科学が証明しています。

有名な話ですが、元プロボクサーでロンドン五輪・金メダリストである村田諒太さんの実話を紹介しましょう。

2012年のロンドン五輪に向けて練習しているときから、彼の家の冷蔵庫には次のような1枚の貼り紙がしてあったそうです。 

「ロンドンオリンピックで金メダルを獲ることができました。応援ありがとうございました。」

ロンドン五輪に出場する前から、もう金メダルを「獲ったこと」にしていたらしいのです。

これを、あなたの国家試験バージョンに言い換えると、どうなるでしょうか?

「おかげさまで、第XX回管理栄養士国家試験に合格できました!応援ありがとうございました。」

このような宣言を実際に書き出し、どこか目立つところに貼って、毎日それをみつめましょう。

肥満の方が、ダイエットのために体重を毎日計測するのと同じです。

高血圧の方が、降圧を目指して血圧を毎日計測するのと同じです。

国家試験に合格するためには、毎日のように合格宣言を見て、「私は合格できた(合格できる)」とつぶやき、モチベーションを上げて、勉強を積み上げるのです。

絶対に合格できます。

管理栄養士国家試験を一発合格するための3つのポイント

管理栄養士国家試験に合格するためには、以下の3つのポイントをおさえていきましょう。

①おすすめ教材を使う:管理栄養士国家試験のためのレビューブック

これは、多くの管理栄養士国家試験の勉強をしている学生の多くが使っている教材です。

持ち運びができ、イラストが多く、傾向と対策がまとめられています。

全体の試験内容のアウトラインを把握するにも役立ちますし、細かい用語や機序を理解するのにも役に立ちます。


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②管理栄養士国家試験の5年分の過去問をレビューする

あくまでも、これまでの傾向ですが、国家試験の約75%は過去問をベースに出題されていました。​

約25%は、正文が使用されています。

​約50%は、過去に出題された問題の関連内容です。​

だから、過去問を解き、わからないワードをレビューブックなどの教材を使用しながら繰り返し説くことが重要なのです。

③模擬試験を、最低2回は受験する

模擬試験は、その名の通り試験の練習のために重要です。

採点結果から、今の自分の立ち位置を知るためにも有用でしょう。

模擬試験は、本番の予想問題も兼ねていますので、受けるだけでなく、受け終わった後も、教材になります。

誤った個所や偶然正解した箇所を中心に徹底的に見直すことで、支払ったお金の分の勉強をし尽くしましょう。

​管理栄養士国家試験に合格するための科学的な5つの勉強テクニック

勉強は時間も大切ですが、効率性とテクニックがより大切です。

これには、私が最近読んだ著書「安川康介:科学的根拠に基づく最高の勉強法」が役にたちそうです。

この著書は、世界中の質の高い研究によって、科学に裏打ちされた、効果的な勉強法が多く紹介されています。

その中から、管理栄養士国家試験にも応用でき、かつ限られた時間で効率よく勉強でき、記憶が定着する方法を、私なりの解釈を加えて紹介したいと思います。

①分散学習

キーフレーズは、『一度にまとめて勉強するよりも(一夜漬け)、時間を分散して勉強するほうが長期的な記憶の定着が良い』。

管理栄養士国家試験を攻略するためには、9つの分野に応用問題を加えた、幅広い知識をインプットする必要があります。

でも、私たちは、日々忙しい時間を過ごしていますので、現役学生のようにまとまった勉強時間をとることができません。

でも、時間の使い方を変えることはできるかもしれませんよね?

まとめて60分の勉強時間をとるよりも、10分を6回の勉強時間をとる方が、インプットされやすいのです。

たとえば、朝活として、いつもより10分早起きして勉強してもよいでしょう。

通勤時間の10分、往復20分を勉強に使うということでもよいと思います。

隙間時間を10分捻出してもよいかもしれません。

あるいは、スマホやテレビなどの時間の一部を勉強時間にそれぞれ10分ずつ変えたりするのもよいでしょう。

ほら、「分散学習」であれば、合計60分くらいは確保できそうですよね。

これでインプットが効率化されるのであれば、試さない手はありません!

時間は、誰もが平等に与えられている数少ないものです。

時間の使い方で工夫できそうなところがないかを検証し、意図的に勉強時間を分散させて勉強に取り組みましょう。

②アクティブリコール

キーフレーズは、『学習したことを、何も見ずにノートに書き出す(または頭の中でイメージする)ことを、間隔をあけて繰り返す(能動的に記憶を引き出すときに記憶が定着する)』。

管理栄養士国家試験は、9つの分野に応用問題を加えた、幅広い知識が試される試験です。

そのため、勉強するけれど、頭に残らない、テストで成果がでないという悩みはつきものですよね。

そのような悩みをもつあなたにぜひおすすめしたいのが、この「アクティブリコール」です。

普通通り勉強した後、ノートなどに覚えていることを思い出しながら書き出すのです。

ノートなどに書く際、記憶から勉強した内容を引き出す過程で、記憶が定着することが科学的に証明されています。

難しく考える必要はありません。

ただただ覚えたことを、記憶を辿りながら書いていくのです。

実は、私自身、この記事を、先ほど読んだ安川氏の著書に書かれてあった内容を思い出しながら、自分なりの解釈を加えて書いています。

③数値目標の設定

キーフレーズは、『短期的目標(次の模試XX%以上)、長期的目標(国家試験はXX以上をとって合格)を設定する人は、目標なしの人に比較して自己効力感が高い』。

つまり、自分はできると信じることができ、モチベーションがあがって勉強がはかどるという好循環を起こします。

これまで、数値目標をたてずに、模試や本番の国家試験を受けていたとしたら、まずは「数値目標」を立てることから始めましょう。

数値目標は、簡単すぎず、難しすぎず、努力すればなんとかギリギリ到達できそうなレベルが望ましいです。

そして、なるべく具体的な方法がよいです。

数値目標は、次回模試の点数「50%以上」などでもよいですし、1日あたりの勉強時間「計60分」などでもよいと思います。

目標に到達できれば自信になりますし、到達できなければ何を修正すべきかを考えるきっかけになるのです。

④勉強時間はスマートフォンを排除

キーフレーズは『スマートフォンは、近くに置いてあるだけで脳のパフォーマンスが低下する』。

勉強するときは、「スマホを違う場所」に置いておきましょう。

スマホは、様々な情報ツールとして、私の生活になくてはならないものですが、勉強時間には邪魔になります。

わからないワードは、スマホで調べてほしいのですが、それは勉強時間が終わったあとに隙間時間を使ってまとめてすることにしましょう。

とにかく、限られた勉強時間の集中力をあげるためには、スマートフォンと一定の距離を置くことが有用です。

スマホは別の部屋で充電時間にあてるなど、日常的に自然にできるようなセッティングを導入しましょう。

⑤勉強場所、環境のコントロール

キーフレーズは、『集中できないときは、勉強する場所を変えてみる』。

集中して勉強をすること自体が難しいという場合もありますよね。

そんな時は、勉強場所に流動性をもたせ、環境を変えましょう。

自分の部屋だと色々な誘惑があって集中できないなど、場所によって集中力は変わるものです。

たとえば、喫茶店などを使うのはよいアイデアでしょう。

多くのビジネス書では、お金を出して喫茶店のコーヒーと時間を買うことを推奨しているように感じます。

多くの著書で、たとえ短い時間でも喫茶店に入って勉強する、戦略を立てるなどのテクニックが紹介されています。

喫茶店だとお金がかかりますが、その分、しっかり勉強しないといけないという意識が高まりますので、この感覚をうまく利用するのです。

毎日は無理でも、1,2週間に1回など、自分へのご褒美もかねて定期的に使用するということでもよいでしょう。

経済的に難しい場合は、図書館などの公的機関を使うのもお勧めです。

イヤープラグを使用して、適度な遮音をするのもよいでしょう。

管理栄養士国家試験の勉強の順番・年間スケジュールを立てる

管理栄養士国家試験を構成する9科目と応用問題1科目。

ざっとでよいので、年間スケジュールをたてましょう。

たとえば、4月:「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」、「基礎栄養学」、5月:「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」「応用栄養学」といった感6月:模擬試験の受験といった感じです。

興味のある科目や、得点が上がりやすそうな科目、理解に時間のかかる科目など、とにかくモチベーションが保てそうな順番でスケジュールを立てましょう。

何から始めればよいかまったくわからない人に、「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」、「基礎栄養学」など理解に時間がかかるものからスタートすることをおすすめしています。

暗記が主体の「社会・環境と健康」、「食べ物と健康」、「公衆栄養学」、「給食管理」などは、徹底的に隙間時間を利用しましょう。

どの科目から始めればよいのかは、正解がありません。

大切なのは、順番よりも効率的な勉強の方法です。


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まとめ

管理栄養士国家試験は、働きながらでも、何歳からでも、何度だってチャレンジできます。

今回ご紹介した、たった1つのおまじない(合格宣言)と、5つの勉強法をフル活用すれば、確実に勉強時間は増加するでしょう。

そして、科学的に裏打ちされた勉強方法は、これまでよりも効率よく知識として蓄積されるでしょう。

管理栄養士国家試験は、60%以上とれれ合格できます。

限られた時間のなかで、効率よく、要領よく、勉強していきましょう。

この記事をご覧いただいたすべての方々の合格、「合格率100%」を信じています。

管理栄養士国家試験を一発合格する3つのポイントと5つの勉強法” に対して2件のコメントがあります。

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