うつ状態の食欲低下7つの特徴、3つの対応、3方向からのアプローチ
あなたの大切な方やご家族が、うつ状態、またはうつ病と診断され、どうすればよいのか悩んでいませんか?
あるいは、あなた自身が、そんな苦しみにもがいていませんか?
実は、私の娘も約1か月前からうつ状態・適応障害になってしまっており、少しだけお気持ちがわかります。
いったい、どうすればよいのか見当がつきませんよね。
そんなあなたへ。
本記事では、この1か月間、親としてうつ状態になってしまった娘に対して、私がどのように接してきたのか、どのような過ごし方を娘に薦め、結果としてどのような経過なのかについて、家族の体験談を記述したいと思います。
あなたの悩みを解決するヒントがきっとみつかります。
この記事を読むことで、うつ状態・適応障害になった人との接し方、向き合い方などの参考になれば幸いです。
うつ状態で食欲低下につながる7つの特徴:負のスパイラル
うつ状態になると、悩んでも仕方がないことを、延々と悩んでしまうことが多いようです。
①グルグルと頭の中で悩みが回るので眠れない。
②睡眠不足だから動けない。
③動かないからお腹がすかない。
④お腹がすかないから食欲がでない。
⑤食欲がないから食事がとれない。
⑥食事がとれないから体力が落ちる。
⑦体力が落ちると動けない。。。。
という負のスパイラルに陥ります。
私の娘の場合、当初はほとんど食事がとれず体重は1か月で10%落ちました(高度栄養不良ですね)。
私は管理栄養士ですが、何もしてあげられない無力さを、ただただ感じていました。
早めにすべき3つの対応
①ヘルプのサインに早めに気づいてあげる
うつ状態の発症はある日突然に。
まさか、自分の子どもがうつ状態になるとは・・・
娘は、明朗活発な性格で、うつ状態になるタイプだとはつゆほども思いませんでした。
この思い込みが要注意。
ヘルプのサインへの気づきや対応が遅れるのです。
我が家もそうだったから・・・
ある日、勤め先の会社から遅くに帰宅した娘が、着替えもせずに、ただただボーっと宙を見つめてダイニングの椅子に腰かけていたのです。
私は、なんか変だなと思って、「何かあった?」と声をかけましたが、首を横に軽く振り、そのまま自室に戻っていきました。
これまでも、嫌なことやストレスがかかった時は、美味しいものを食べたり、愚痴をこぼすことで発散し、2日くらいたてばケロッと元通りになっていました。
この時も、まあ2,3日もすれば元通りになるのでは、と思い込んでいました。
今、考えると、ただただボーっと宙を見つめてダイニングの椅子に腰かけていたことが、ヘルプのサインだったのではと思っていました。
ヘルプのサインに気づかず、軽くみてしまったことに、後悔するばかりです。
私と同じ過ちをおかさないよう、いつもと様子がちがったら、ヘルプのサインである可能性を疑いましょう。
②早めに話を聞いてあげる
今更ですが、もう少し早いタイミングで彼女のヘルプのサインに気づき、早めに声をかけて、きちんと向き合って話を聞いてあげればよかった。
後悔先に立たず。。。
2,3日でケロッと元に戻るとおもいきた、翌日になっても、その翌日になっても、口数と食事摂取量はどんどん減っていくばかり。
5日ほどたっても、調子が戻らなかったので、これはさすがにおかしいと思い、遅ればせながらきちんと話を聞くことにしました。
本当に遅すぎたというのが実感です。
話をすると、信じられないくらい、細く小さな声で、耳をすませないと聞こえないくらいでした。
声を出す力さえ残っていなかったのです。
人は、心を病むと、わずか数日でここまで変わってしまうのだということを、わたしは初めて知りました。
ぜひ、悩みを抱えている様子をキャッチしたら、無理をして傷口が広がる前に、早めに向き合って話を聞いてあげましょう。
③早めに専門医に診察してもらう
話を聞くと、どうも勤めている会社で、先輩からパワハラが疑われる日々を送っていたようでした。
そんなことに娘が苦しんでいるとはまったく気づかず、とてもショックでした。
翌日、会社を休んで専門医にかかったところ、「うつ状態」「適応障害」と診断されました。
医師からは、①2週間ほど会社を休んで様子を見ましょう、②散歩などでよいので少しは外にでましょう、と助言を受けました。
親が言ってもいうことは聞いてくれないことは多いですが、専門医からの助言は心に残ります。
まずは、専門医の診察を必ず受けましょう。
うつ状態の家族への接し方:3方向からのアプローチ(我が家の事例)
あくまでも我が家の事例ですが、家族が複数いる場合は、みんなでサポートをしていくことがよいように思われます。
わが家は、うつ状態に苦しむ娘に対して、親(私とパートナー)、娘の弟の三者で、自然と役割が分担され今に至っています。
まだ1か月しかたっていないので、結論を出すには早計ですが、少しずつ良くなっているように思われます。
①うつ状態で悩む彼女の父親の役割
は、「仕事のことはいったん忘れる」「先のことは考えない」「解決しないことを悩むのはやめる」というメッセージを、タイミングが合った時だけ話しています(仕事方面の話なので頻度は少なめに)。
また、散歩に一緒に出たり、日向ぼっこをしたりしました。
1日に1回くらい、散歩にでるなど身体活動をあげることで、お腹をすかせて摂取量を増やし、質の良い睡眠をとりろうというメッセージも伝えました。
もちろん、負のスパイラルをストップするのが目的です。
②うつ状態で悩む彼女の母親の役割
うつ状態で悩む彼女の母親は、仕事面の話は一切せず、体調、食事、睡眠について気にかけています。
最初はまったく食事がとれませんでした。
食欲がなくて体重減少があるときは、バランスなど無視して、とにかく何でもよいので、食べられそうなものを探すことが大切です。
我が家の場合、果物やヨーグルトなど好物や口当たりのよいものをそろえてすすめていました。
その甲斐あってか、うつ状態を発症して1か月くらいして、徐々に食事がとれるようになりました(とはいっても、通常の60%くらい)。
体重減少も止まったようです。
③うつ状態で悩む彼女の弟の役割
うつ状態で悩む彼女の弟は、一緒にゲームをする係です。
ゲームがよいかどうかはさておき、2週間経過したくらいで、自然と会話をすることや笑うことが少しずつ増えてきているようです。
やはり会話や笑いは、うつ状態を脱する重要なキーワードですね。
うつ状態のときの本人の過ごし方
当初は、ほとんど動けず、食事もとれず、会話もせずという日々が1週間ほど続きました。
でも、専門医にかかって助言を受けたことを契機に、潮目が変わったように感じます。
本人が、このままではいけないと思ったのでしょう。
散歩にでるようになりました。
陽に当たるようになりました。
食べる量が少しずつ増えてきました。
そうすると、また活動度が少し増えました。
早起きができるようになりました。
少しだけ会話が増えました。
少しずつ眠れるようになりました。
まだ、1か月くらいですが、良い方向にむかっているように思います。
このまま改善すればよいのですが。。。。
まとめ
うつ状態では、あまり先のことを考えずに、まずは食欲と睡眠を改善することに注力しましょう。
そのために、専門医の診察を受け、無理のない範囲で外に出て陽を浴び、可能であれば散歩などをして身体活動を高めましょう。
家族の協力が得られる場合は、複数から異なる役割でアプローチをしてあげましょう。
今回の記事が、うつ状態・適応障害になった人との接し方、向き合い方などの参考になれば幸いです。
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